派遣先を変更したい!派遣会社担当者に相談する転職の志望動機の伝え方

派遣先企業で働きながら、他の企業に就業先を変更したい、転職したいと考えることも珍しくありません。しかし、「いったい誰に相談して良いのか」「その理由を何と伝えれば良いのか」などについて分からず悩んでしまうこともあります。ここでは、就業先を変更したい場合の相談相手やタイミング、またその際の志望動機について解説します。

派遣先の変更・転職の志望動機を誰に伝える?

派遣社員として働いていると、更新期限が来る前に派遣先を変えたくなることもあるかもしれません。そんな場合には、派遣元と派遣先のどちらに先に伝えるべきなのでしょうか?相談相手とその理由について解説します。

まずは派遣会社(派遣元)の担当者に相談

派遣先を変えたい場合や転職したい場合、まずは自分が登録している派遣会社(派遣元)の担当者に相談するのが順当な手段です。派遣の場合、「派遣元企業」「派遣先企業」「派遣される社員」という3者の間で、それぞれ契約が交わされています。
そして、これらの雇用手続きはすべて派遣会社を通して行われます。例えば、先に派遣先の職場の担当者や上司に辞めたいと伝えたとしても、派遣先の変更や退職手続きを行うのは派遣会社との間で行うことになります。

派遣先の指揮命令者へは派遣会社が伝えてくれる

派遣先の変更や転職は、今の派遣先の現場スタッフが理解を示してくれても、派遣会社から派遣されている契約上、派遣先の会社だけで何か対処ができるわけではありません。また、実際には派遣先の上司に「この職場を辞めたい」とはなかなか言い出せるものでもありません。派遣会社の担当者に相談して派遣先の変更や転職が決定した場合には、派遣先の指揮命令者(派遣スタッフに仕事の指示を出す担当者)には派遣会社側から伝えてくれます。
辞める理由などを直接聞かれることもなく、手続きに関しても派遣会社に任せておけば問題ありません。辞めたいと考えたら勝手な判断をせず、必ず派遣会社の担当者に伝えるようにしましょう。

派遣会社(派遣元)の担当者への相談で志望動機を伝えるポイント

契約更新の時期を待たずに派遣先を変更する際はもちろん、契約満了で更新をしない際でも、派遣スタッフがなぜ「辞めたい」と思っているのかは、派遣会社にとっても知りたいポイントです。業務内容のミスマッチや労働条件の問題などが潜んでいることもあるからです。そのため、担当者に相談するときには、派遣先を変更したい「志望動機」を正直に伝えるようにしましょう。

派遣社員が派遣先を変更する際の志望動機

「志望動機」を派遣会社の担当者に正直に伝えると言っても、「人間関係がイヤだ」「忙し過ぎるから」といった理由は、社会人としてネガティブなイメージに受け止められてしまいます。仕事に対して前向きに取り組むための派遣先の変更や転職であることが、しっかりと伝わるような内容になるように注意すると良いでしょう。
志望動機の例としては、次のようなものが挙げられます。

キャリアアップのため

「現在持っているスキルを、より専門的に特化できる経験を積みたい」という希望での派遣先の変更や転職は、理解が得られやすい志望動機です。次の派遣先についても、キャリアアップできるかどうかを基準にして探すことができます。

他の職種に転換したい

「現在の職種とは異なる他の職種・職場に身を置いてみたい」と望む場合には、目指している具体的な職種とその理由、また自身のスキルとの関連性を説明できると、より理解されやすくなります。

他の技術を身につけたいから

例えば、同じ職種での派遣先の変更希望であっても「技術が身につけられる職場を望む」という希望は理解されやすい傾向です。取得したい技術とその理由、また現在の自身のスキルから新たな技術獲得が可能であるという根拠があることもポイントです。あわせて技術取得後のキャリアプランも提示できると良いでしょう。

規模の異なるプロジェクトに携わりたい

「より大規模な企業プロジェクトに携わりたい」「もっと身近に仕事の手応えを感じられるような規模のプロジェクトに参加したい」という理由の志望動機もあります。その場合には、望んでいる具体的なプロジェクトの例、業務内容の例、また希望する規模やプロジェクトの中で自身のスキルがどう活かせるのかを具体的に説明できるようにしましょう。

携わる工程を変更したい

「もっと上流または下流工程で仕事にかかわりたい」「この工程で活かせるスキルを活かして働きたい」など、携わる工程が具体的にある場合があります。志望動機は、現在担当している業務工程と今後メインで携わりたい工程の差異や、それを目指す理由を明確にし、自分のスキルでキャリアチェンジが可能である根拠を説明できるようにしておきましょう。

「志望動機」を語るためには、自身のスキルや経歴をしっかりと整理し、今後に向けたキャリア像を具体的に準備しておく必要があります。思いつきや感情だけで派遣先を変更するのではないことを担当者に理解してもらうためには、客観的に見ても納得できる理由を用意する必要があります。
志望動機をしっかりと考えることにより、派遣会社の担当者と相談する中で志望動機を満たすような次の派遣先の提案があるかもしれません。また、現在の派遣先のまま部署移動・配置転換などで希望が叶えられるなどの打開策が見つかる可能性もあれば、派遣会社は必ず親身になって動いてくれることでしょう。

派遣会社担当者に相談するタイミング

自分の気持ちは派遣先の変更や転職に固まっていても、それをいつ表明するのかのタイミングによっては、スムーズに物事が進まなくなるケースもないとは限りません。派遣会社の担当者に相談する、ベストなタイミングについて見ていきましょう。

「ひと区切り」を見据えて相談をする

派遣社員が派遣先の変更や転職を切り出すタイミングは、職種などによっても異なるためケースバイケースです。しかし一般的に見て、円滑に話が進むタイミングはいくつかあります。個人的、企業的、社会的に見て「ひと区切り」となる、次のようなタイミングが考えられます。

契約更新を控えたタイミング

最も順当なのは、派遣社員としての契約更新を控えたタイミングです。契約更新の有無は、企業側・派遣社員側の双方の事情に従いますが、必ずしも継続が決められているわけではありません。契約満了をもって派遣先の変更や転職をするのであれば、派遣会社・派遣先企業いずれにとっても契約上の不都合は発生しません。期限があらかじめ設定されているので、派遣会社から「そろそろ契約更新の時期です」と打診されることも多く、派遣社員としても打ち明けやすいというメリットがあります。また、新たな派遣先を探すための時間的余裕も生まれやすくなります。

プロジェクトのローンチを控え、繁忙期が終わりそうなタイミング

派遣先企業にとって、プロジェクトの途中で戦力が欠けるのは何よりも避けたいところです。プロジェクト完遂が見え、人材が最も必要とされる時期が終わるタイミングであれば、派遣先も退職を受け入れやすくなります。

3月など求人数が多いタイミング

年度末など人材の流動性が高い時期であれば、派遣先企業が新たな人材を確保するのもそれほど難しくないケースもあるでしょう。比較的求人案件が多くなる3月頃なので、自身にとっても多様な職種の中から新しい派遣先や転職先を探しやすいといえます。

手順を追ってスムーズな転職を

職業選択の自由が保障されている日本において、派遣社員であっても派遣先を変更することは、個人の自由です。しかし、派遣については「派遣社員」「派遣会社」「派遣先企業」と3者間での契約があり、途中で変更する際には手続きが必要となります。相談する相手を間違えると関係性を損ない、スムーズに就業先の変更や転職ができなくなる可能性もあります。
そのため、自身のキャリアプランについても熟慮し、派遣会社の担当者を納得させられるような志望動機をもって臨みましょう。今後のキャリア形成についての確かな意志があれば、希望するキャリアへの道が拓ける可能性も高まります。